こんにちは、りゅういちです。
楽読インストラクターやってます。
歴はもうすぐ9年になります。
「楽読MVPシリーズ」の第2講、今回は楽読のミッションについてです。
楽読MVP解説メニュー
【第1講】楽読MVPを語る前の前提共有
【第2講】楽読ミッション(M)について
【第3講】楽読ビジョン(V)について
【第4講】楽読ポリシー(P)について
おさらいですが「楽読のMVP」とは何かというと、
楽読MVP
M(ミッション):人が本来あるべき姿へ還る環境提供
V(ビジョン):世界ニコニコピース
P(ポリシー):すべてのベースは愛基準
です。
本記事では、ミッション「人が本来あるべき姿へ還る環境提供」を深掘りしていきます。
それではさっそく、見ていきましょう。
「人が本来あるべき姿」とは?
「人が本来あるべき姿へ還る」を楽読では「リターントゥーヒューマン」(Return to human)と言っています。
楽読創始者・平井ナナエの直感で名付けられた言葉ですが、「Return to human」だと「人間に戻る」という意味になり、「人が本来あるべき姿へ還る」の英語の直訳としては、ちょっとおかしいんですよね。
英語圏にも楽読スクールがあり、そこの受講生さんからもご指摘いただいてました。
英語的には、「Return to humanity」や「Return to your true self」と言ったりするのがふさわしいみたいです。 一時期、「Return to humanity」と言っている方もいました。
しかし、今はそういう人はおらず、「”Return to human”だからいい!」ということになって、統一されています。
それはなぜか?
Humanを分解すると
Hue = 色相、光
man = 人
Hue + man = 色とりどりの光の人
スピリチャルが好きな方はよく聞くことかもしれませんが、「人はもともと肉体をつける前は光だった」みたいな話、ありますよね。
そこから「Return to human」とは、人間本来の「光の存在」へ還るというふうにも解釈できるわけです。カッコいいじゃないですか。
なので、「Humanity」ではなく、「Human」でいいのではないかと思います。
※「Human=光の人」という解釈はあくまで独自の解釈で、一般的ではありませんので悪しからず。
ちなみに学術的には、hu-という接頭語は、インド・ヨーロッパ語族祖語では「大地」を表す単語が由来。一方で、-manは「考える」が語源で、合わせてhumanは「大地にすむ知能を持った者」という意味、とされています。
»参考:生存圏フォーラム 第10回連載コラム
「Return to human」が「人間本来の光の存在へ還る」という解釈は「後付け」です。最初からそれを意図してミッションがつくられたわけじゃありません。
そして実はこれに限らず、
楽読の論理的な説明は後付けが多い
です笑。
楽読ができた経緯をご存知ですか?
速読には全く興味がなかった平井ナナエが、ご縁で速読体験に行き、そこでつまらなすぎて、たまたま友達に喋りかけたところから、楽読のメインメニュー「眺める時間」ができたんです。
いつもはあまり喋らない友達が、ふだんだったら話さないことをボンボン話し始めて、それを見た平井ナナエが
「これもしかして、人が本音を話してしまうプログラムかも」
と思って実験的に知り合いに受けてみてもらったところ、弱音を吐いたり、いつもなら言わないようなことを言い始めたので、楽読というものができました。(ちなみに「楽読」という名前になる前は「RH速読(リターントゥヒューマン速読)」でした)
体験セミナーなどで脳科学と楽読の関係の話をしてますが、あれは全部後付けです。平井ナナエの直感でできたのが楽読です。
インストラクターになった人たちから「ナナエさん、楽読って脳科学的にこうみたいですよ」みたいなことがどんどん出て、楽読がすごい理由がどんどんわかってきました。
楽読は偶然の産物なのです。
細かいけど「に」ではなく「へ」です
インストラクター養成生には、楽読のMVPをしっかりと覚えてもらうのですが、「人が本来あるべき姿に」というふうに間違える方が多いです。
ですが、ここはしっかりと覚えてくださいね。「人が本来あるべき姿へ」です。
・「に」だと少し止めている感じがある
・「へ」だとつながっていく感じがある
・だから「へ」になっている。
そんなふうに覚えておいてください。
「環境」とは?
インストラクターのしごとは「環境提供」です。
では、ここでいう「環境」とは、どんなものでしょうか?
環境を構成する要素
人が本来あるべき姿へ還る環境
=リターントゥヒューマンしてしまう環境
楽読の環境とは、人がリターントゥーヒューマンしてしまう環境と考えています。
では楽読スクールが、「人がリターントゥーヒューマンしてしまう環境」になるには、何が必要なのか? 環境の構成要素はなんでしょうか?
- 掃除の行き届いた清潔な部屋
- 明るいお部屋
- 大切に扱われている備品
- 楽読に通ってくださる受講生さん
などなど、ありますね。
ホコリがたまっている部屋とか薄暗い部屋でリターントゥーヒューマンってできないですよね汗。
「大切に扱われている備品」のところでいうと、机やイス、電卓といった、スクールにある備品は清潔に保つだけでなく、「ありがとう」を書いてますね。
ちなみに僕のスクールでは、受講生さんにお出しするお水を入れる紙コップにも「ありがとう」を書いてますよ。
楽読の環境かそうでないかの違いは?
以上の構成要素は大事な要素ですが、もう一つ、最重要な要素があります。
「楽読の環境かそうではないか」を分ける重要な要素です。
それは
リターントゥーヒューマンしている楽読インストラクター
です。
楽読インストラクターがいれば、教室でなくても、青空のもとでも、楽読の環境になるのです。机や椅子、電卓がなくてもいいんです。
・目の前の人を勝手にリターントゥヒューマンさせてしまう
・そういう場所を提供する、そうさせてしまう人物になる
これが楽読インストラクターに求められることです。
「提供」であって「還す」ことではない
楽読のミッションでもう一つ大事なポイントの1つが環境を「提供する」ということです。
逆から言えば、
人が本来あるべき姿へ「還す」ことではない
ということです。
この意味、お分かりでしょうか?
もし楽読のミッションが人が本来あるべき姿へ「還す」ことだったら、全然聞こえ方が違ってきますよね。
「人が本来あるべき姿へ還すぞ!」
「そうなっていない人、ダメ!」
みたいな強制感がありますよね。
そうなってくると、「強制がない」という楽読の文化ではなくなってしまいます。
なので、あくまでも、人が本来あるべき姿へ還ってしまう「環境を提供すること」です。
目の前の人の現在地を「良い悪い」とジャッジすることなく、リターントゥヒューマンしたい人が勝手に自然と集まってきてしまう。それが楽読の環境です。
そうなるための環境づくりを、インストラクター側がしていれば勝手に、そうなりたい人たちが集まってきてしまう。
だから、どんな環境にしておくかというところにベストを尽くしておくことが大事なのです。
「笑顔の強制」に要注意
元気のない受講生さんを見て、インストラクターが「笑顔にしてあげよう」「元気にしてあげよう」と思う気持ちはとてもよくわかります。しかし、その気持ちが強すぎると、「笑顔の強制」「元気の強制」になってしまって、その受講生さんが自分を出しにくくなってしまうおそれもあるので注意が必要です。
終わりなき探求
今回は楽読ミッションについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
けっこう深いですよね。
楽読にこんなミッションがあることを知らない受講生さんは、意外と多いと思います。インストラクターがしっかりと押さえておけば良いことで、受講生さんはとくに知る必要はありませんが、知っていて損はないし、知った上でレッスンを受けた方が、よりレッスンの価値も高められるかなと思います。
さて、最後に一つ、お伝えしたいことがあります。
それは、リターントゥヒューマンしてしまう環境を提供するには、人とのコミュニケーションでも深さを求められること、そして、深いコミュニケーションを取るには、自分の深さを深くしていく必要があるということです。
・自分をどれだけ深められていけるか
・自分の中にどれだけ潜っていけるか
この終わりなき探求をしていくこと、そして「リターントゥーヒューマンしてしまう環境とは何なのか」を常に意識していくことが大切です。
僕自身もまだまだ修行中で、この修行に終わりはないと思っています。
同志や恩師、ご縁を大切にしながら、修行の道を歩んでいきます。
今回は以上となります。
次回の「楽読のビジョン」もお楽しみに。
おつかれさまでした。
楽読オンラインカレッジ(ROC)
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