楽読R-1グランプリに出場してみたい気持ちはあるけど、まだ楽読インストラクターなったばかりで自信ないから、もっと自分を磨いてからのほうがいいかな。敗退した時のことを考えると恥ずかしいし。そもそも新米の私がエントリーしていいのかな?
こういった疑問に答えます。
本記事の信憑性
この記事を書いている僕は、2018年第4回楽読R-1グランプリで優勝させていただき、優勝のメリットを実感させていただきました。その恩返しの気持ちもあり、2020年から楽読R-1グランプリ実行委員の実行委員長を務めさせていただいています。
この記事を読むとどうなるか
この記事を読むことで、楽読R-1グランプリに出場するメリットや、大会の価値がわかります。
スクール運営で苦しんでいた僕を救ってくれたのが楽読R-1グランプリです。 控えめに言って、この大会で人生が変わった僕が、楽読R-1グランプリに心から感謝の気持ちを込めつつ、記事を執筆します。
というわけでさっそく見ていきましょう。
目次
楽読インストラクターが楽読R-1グランプリに出るべき3つの理由
楽読R-1グランプリに出るべき理由は次の3つです
- 自分のレッスンの質が向上する
- 知名度アップにつながり売上もアップする
- 受講生さんとの繋がりを強められる
一つ一つ、見ていきますね。
自分のレッスンの質が向上する
エントリーしてWEB投票で勝ち残り、本戦に出場することになると、大勢の人たちが見ている中でレッスンをすることになります。
想像してみてください。上記写真のように、たくさんの人が見守る中で、自分が楽読レッスンをすることを。
きっと「下手なものは見せられない」「もっとレッスンを磨こう」って思うはずです。
「どうしたらもっと的確に伝えられるだろうか」
「どうしたらもっと限られた時間の中で楽しんでもらえるだろうか」
など、いろいろと考えるようになるでしょう。
あるいは他のインストラクターのレッスンを受けさせてもらって、学ばせてもらう人もいると思います。
R-1グランプリに出場することが、自分のレッスンを磨くとてもいいきっかけになるのです。
知名度がアップにつながり売上もアップする
エントリーすることで、確実に露出度が上がります。知名度がアップします。
結果を出せば「チャンピオン」「グランプリホルダー」など肩書きができるので、レッスンや体験セミナーのキャチフレーズに使えます。それをうまく活用することで、売上アップに繋げることができます。
受講生さんとの繋がりを強められる
自分が出場することを、所属スクールの受講生さんはきっと応援してくれると思います。
もし自分のスクールのインストラクターが大会で優勝したら、「自分は良いところに通えている」という受講生さん自身の自信にもつながりますし、優勝できなかったとしても、チャレンジする姿を見てもらうことで、インストラクターと受講生さんとのつながりは深まります。
また、スクール全体で応援することで、受講生さん同士がさらにつながりやすくなるでしょう。
敗退してもそれが話のネタになるし、さらに「応援したい」という気持ちになってもらえるはず
楽読R-1グランプリで優勝するために必要な3つのこと
今の楽読R-1グランプリの仕組みと、僕の優勝した時の体験から分析するに、大会で優勝するには次の3つのポイントが重要です。
優勝するために必要な3つのこと
- レッスンの質の向上
- 相手に与えていること
- 発信力を身につけること
これも一つ一つ、見ていきますね。
1.レッスンの質の向上
ここは当然と言えば当然ですが、具体的には
- 受講生さんが本来の自分を出せる環境を作れているか
- 不安を安心に変える説明ができているか
- 時間管理はできているか(45〜50分でレッスンを終えられているか)
というところが大事なポイントになってくるかなと思います。
2.相手に与えていること
楽読R-1グランプリの大まかな仕組みは
①WEB投票で8名に絞られる
(審査対象:約90秒の動画)
↓
②8名で準決勝
(審査対象:レッスン45分)
↓
③2名で決勝
(審査対象:レッスン45分)
↓
④チャンピオン誕生
となっています。
まずは最初のWEB投票で8名枠に入れないと話になりません。これはけっこう大きなハードルです。
多くの人に投票をお願いすることになるわけですが、そのとき
● ふだん自分が何をしてきたか
●「信用貯金」がどれくらいあるか
が問われるわけです。
ですので、楽読R-1グランプリで優勝を狙うには、大会期間中だけではなく、日常での自分のあり方を整えていく必要があります。
3.発信力を身につけること
SNSで日頃から発信しているなど影響力があると、より多くの方に投票してもらいやすくなります。
発信力があるとめっちゃ強いですが、一朝一夕にどうなるものでもないので、日頃から発信していることが大事になってきます。
楽読インストラクターとしての総合力が上がる
優勝を目指して以上1〜3のポイントを磨くことは、「楽読インストラクターとしての総合力」を上げることにつながります。
もし楽読で結果を出したいなら、この大会を活用しない手はないと思います。
2021年12月31日更新:読者さんからの質問に答える
上記の3つなのですが、もう少し具体的に、当時やっていたことをツイートしました。
参考になればと思います。
新米インストラクターこそ出場すべき3つの理由
新米インストラクターにありがちな心理
「もっと自分を磨いてから出場しよう」
その気持ちは良くわかります。
しかし、自分を磨く必要があるからこそ出場すべきなのです。
そして新米だからこそ、出場した方がいいのです。
新米だからこそ出場した方がいい3つの理由
- 早くレベルアップできるし認知度があがる
- 敗退しても「新米だから」と言い訳がつきやすい
- 年数を重ねると余計なプライドが出場決断の邪魔をする
ある程度年数を重ねると、後輩インストラクターができたり、担当する受講生さんが多くなってきて、「負けたらカッコ悪い」「自分のイメージがダウンするのでは」というプライドみたいなものが出てきて、出場する肚決めがしにくくなるのではないでしょうか。
楽読は「調和の世界」ですが、この大会に関しては「勝負の世界」です。きれいごとは抜きにして、負けたらめっちゃ悔しいです。その悔しさを味わいたくないと思うのが人情です。
また、出場にむけての準備や対応に時間が必要となってきて、精神的な負担を感じることもあると思います。
それを覚悟してエントリーしてくる方には本当に敬意を評していますし、だからこそ「参加して良かった」と思ってもらえるような大会づくりを目指しています
本検定に合格したことにもっと自信を持つ
インストラクターになったばかりのときは、伸び代がたくさんあることは事実です。たくさん学んで、気づいて、ということが必要です。
しかし楽読インストラクターを目指しても、全員が本検定合格にたどり着けるわけではありません。「インストラクター本検定に合格できた」ということはとても大きなことです。
ですので、「まだインストラクターになったばかりだから...」と自分を過小評価せず、自信を持ってチャレンジしてみてください。
楽読R-1グランプリ優勝後に起きたこと
僕の楽読R-1グランプリの戦績はこんな感じです
- 第3回大会(2017) 初参加するも準決勝敗退
- 第4回大会(2018) 下馬評を覆して優勝
- 第5回大会(2019) 二連覇を狙うも準決勝敗退
3回チャレンジしてます。
この経験が今の僕をつくっています。
記録映像:2018年優勝発表
楽読R-1優勝後、僕に起きたことを列挙します
- 「どうせ習うなら優勝した人に習いたい」という方が増え、スクールの売上がアップしました
- 楽読公式の体験セミナー動画を作るなど、楽読全体にもっと貢献できるようになりました
- 求めていた「スクール運営を任せられる人材」が現れました
- 経済的・時間的余裕ができて、家の近くに2校目(町田スクール)の開校ができました
- 学ぶ時間や家族との時間が増えました
世間的に見たら小さな大会ですが、それでも「楽読R-1チャンピオン」という肩書きは、使い方によってはものすごく力になります。
これから優勝する方には、ぜひこの力をうまく活用して、楽読全体の貢献をし、結果的に自スクールに回ってくるという循環を起こして欲しいと、個人的には強く思っています。
出場経験者に聞いてみた!楽読R-1出場して良かったこと
- スクールが盛り上がる
- 楽読の中で有名になる、知り合いがたくさんできる
- 他スクールからレッスンに人が来る
- インストラクター、受講生との距離が縮まり、一体感が深まる
- 大きな自信になる
- 自分のレベル、在り方のステージが10段階ぐらい上がる
- 意識が変わる
- 楽読への愛が深まる
- 自分と向き合える
- 普通の事を大切と思える
- インストラクターになって1年たってなかったので皆様の前でレッスンすることで自信がついた
- 自スクールの受講生さまが喜んでくれた
- 顔と名前をたくさんの方が覚えて頂き、受講生さまが他スクールにレッスンを受けに行っても温かく受け入れてくれる流れができた
- みんなからの応援エネルギーをいただける(インストラクター、受講生様、友人)
- 大会まで自分と向き合い整え続けられる
- 自分のレッスンを振り返る事ができた
- 翌年実行委員やって出場者の気持ちもわかるから動きやすい
回答いただいた出場経験者の皆さま、ありがとうございました!
出場するなら抑えておくべき楽読R-1グランプリの歴史
自ら「出場したい」という人はほとんどいなかった
以上のように、出場するとメリットがいっぱいの楽読R-1グランプリなのですが、実は2020年第6回大会までは、エントリー者を集めるのがけっこう大変だったという歴史があります。
大会として成立させるために、「説得して出場してもらう」みたいな感じのこともけっこうありました。
その話をする前に、R-1グランプリの原点についてお話ししたいと思います。
沿革
そもそも楽読R-1グランプリは、2015年に楽読10周年記念イベントと一緒に開催されました。提案してくださったのは、中心道創始者である須田達史先生です。
「楽読の発展のためにはこういうイベントが必要」ということで、楽読R-1グランプリを提案してくださっただけでなく、優勝ベルトも寄贈してくださいました(下写真、真ん中が須田先生)。
※楽読京都四条烏丸スクールのブログに当時のことがよくまとめられていますので、ぜひこちらもご覧ください。
その後、毎年4月に楽読R-1グランプリは開催されています。
コロナが直撃した2020年4月の大会は、延期や中止も考慮されましたが、関係者の尽力によりオンラインで開催し、次にバトンを繋ぐことができました。
楽読R-1グランプリの前に「楽読甲子園」もあった!
楽読R-1グランプリが開催される2年前の2013年に、フランチャイズオーナーであり、楽読新宿・渋谷・町田スクールの3店舗を運営していた株式会社絶好調の主催で「楽読甲子園」が行われていました。
この大会はレッスンの質ではなく「速読力」が審査対象で、優勝は石井真(まこっちゃん)でしたね。
実は僕も最初は他人事でした
楽読を広げていくために授けられた楽読R-1グランプリですが、最初からみんなが「それいいね!」となっていたわけではありません。
大勢の前でレッスンをするというのは勇気がいりますし、「そもそも誰のレッスンが一番かを決める必要があるのか?」という意見もあったからです(今もあると思います)。
正直にいうと僕も冷めてました
そして正直にいうと、僕自身も最初は「楽読R-1グランプリ、いいんじゃない。自分は出ないけど」という、ちょっと冷めた見方をしていました。
しかし、いろんな状況が重なって、自分が楽読R-1に出場するる流れになり、その価値に気づいて翌年も出場して優勝させていただいたという経緯があります。
優勝は1人ではできない
ここでいう「優勝は1人ではできない」の意味は、「いろんな人からの応援があるから頑張れる」ということではありません。
エントリーするという形で大会に参加してくれたインストラクターがいるからこそ、大会として成り立つということです。エントリーする人がいなければ大会として成立しません。
楽読R-1の歴史を振り返ったときに、今、自分がおかれた立場や状況を考えると「自分が出るしかない」と肚くくってエントリーした方がほとんどでした。自分が好き好んで出場してきた方は、ほとんどいないのではないかと思います。
そういう方々がいてくれたからこそ、今の楽読R-1グランプリがあるのです。その歴史に対してリスペクトする気持ちは、僕は本当に大事だと感じています。
そしてこれは、これから先も同じです。
あなたが勇気を持って一歩踏み出すことが、楽読の歴史を作っていく大事な礎(いしずえ)となるのです。
おわりに
これを書いているのは2021年11月末ですが、もうそろそろ来年の楽読R-1グランプリの告知が始まると思います。
ぜひ、自分自身を磨くためにも、楽読の歴史をつくっていくためにも、エントリーが始まったら、ぜひ応募してみてください。
学びと気づきしかありませんから。
怖さの先に新しい世界が待っている
というわけで、今回は以上です。
楽読R-1グランプリでさらに自分を磨き、周囲にもっと貢献できる人生をどうぞ。